姿勢と身体の使い方

姿勢について思い出話

35年前、徳島県に嫁いできました。

まだバスケット選手として現役。教員チームに入ったり、家庭婦人のバスケットということでプレイしていたころです。

バスケットの選手のディフェンススタンスが、ガニ股、踵重心でした。

「え??あれで動けるのかなあ?」


勿論、他の選手がどうなっていたかわからないのですが、そこだけが強烈に自分の脳に残ったのです。

「パワーポジション(素早い動作を行うための動きやすい構え・準備姿勢)の取れない子ども達」ということで、平成25年に兵庫県体育協会、国体強化講演ということで紹介させていただきました。

そして、そこから、姿勢を作ることで、筋力発揮の仕方が大きく違う(今では当たり前ですが)に気がつき、

トレーナーとして、男子バスケット、女子バスケット、ソフトボール、中学サッカークラブチーム、少年野球、プロサーファーなどに関わってきました。

現代社会では子ども達の姿勢がますます悪くなり、姿勢の悪さから、1時間集中して座っていられない、そのために学力低下、発達障害のレッテルまで貼られる子供が出てきています。

小さい頃にボール遊びをしていない子ども達、よじ登る経験のない子ども、裸足で歩かない子供、そういった環境が、子どもの発育発達に大きな影響を与えてきています。

小さい頃から、ゲームを与えられ、指しか動かさず、身体を動かすのを嫌う子ども達も出てきています。

姿勢ができないと、そこからスポーツ競技を始めると、腰椎分離症、偏平足、膝の痛み、前十字断裂など、スポーツ障害にもつながってきます。

また、試合に出れないといやだから、無理して練習をする子もいます。猫背で肩甲骨が動かずラケットスポーツをしてみたり、何か間違っている。

健康のためのスポーツ、そこからの競技でないといけない。高齢者となって動かない部分が、子ども達も動かない。

姿勢の大切さ、身体の使い方、これは経験値でしか出来上がっていかないので、生まれた時からママが姿勢の大切さを心に刻んでいただけるよう、

そして今の選手は姿勢は自分で作るものと認知していただけるよう、声をあげていきたいと思います。

-姿勢と身体の使い方

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