メカノセレプターって聞いたことありますか?
私も子ども達の足の研究をしているときに勉強したのですが、足の裏にある感覚受容器です。
人間の身体は脳からの命令で動くのですが、同時に身体のいろんな場所から情報を吸い上げています。
足裏も地面の状態、身体の傾きなどを感知して脳に情報を送っているのがこのメカノレセプターなのですが、極端に歩く経験が少ない子ども達はこのメカノレセプターが未発達で、危険を瞬時に感知することができません。
そうすると足元が坂である、走っているときなど地面の傾き、硬さに身体が瞬時に反応せず転んでしまうのです。
●三半規管と連動して体のバランスをとる役割
▲外部からの物理的な刺激をキャッチし、脳に情報を伝える役割
大事なことはメカノレセプターは使っていないと退化するということです。
そしてメカノレセプターが未熟だと姿勢がとりにくいということも分かってきています。
そういえば、夢現の子ども達も、何人か姿勢がとても悪い子がいたのですが、足指のトレーニング(後述)を同時にしていたので、姿勢の改善や体の動き方が見る間に変化した子どもたちが何人もいます。
運動選手でも、砂地や、山を走っている選手が足腰の安定感が違うというのもなるほどということができますね。
そしてなによりも、足の前方にちからがかからないと姿勢が悪くなります。
下図を見てください。(少し重心の位置がおかしいのですが)
かかとに重心があると、後ろに倒れそうになるので、顔を前に突き出すようになってしまいます。
そこから順番に、頭の重さをキープするために腰を引きます。腰を引くと自然に膝が曲がります。膝が曲がるとかかとへの重心がどんどん加重されていきます。
今、走り方でも腰を落としてかかとから走っている子ども達たくさんいますよね。あれではタイムが出にくいわけです。それはまた次回にでもご紹介しましょう。
足のアーチが出来上がるのは6歳、7歳 ちょうど小学校に入るぐらいです。それまでに正しい歩き方を習得していきましょう。
参考文献
子どものスポーツ障害・外反母趾は「歩き方」で治る
子供の成長は足できまる