姿勢と身体の使い方

前十字靭帯損傷より

バスケット選手にとって、この前十字靭帯損傷というケガは、結構頻繁に起きている外傷ではあるがその半分くらいは体の動かし方でカバーができるのではないだろうかと考えられる。

バスケット選手の中で、あの選手はやばいよ。と思われる選手だいたい、80%ぐらいが損傷している。

 

また、損傷した後のアスリートリハビリにかかわって来た中でも、なるほどなとうなずけるところが山ほどある。

 

それが、今後小さいころからの運動不足のため、そして競技のスキルはどんどん高くなるというこのギャップの中でけがをする選手が多くなるのではないかと危惧するものである。

 

歩いている姿勢での猫背は当然である。普段の姿勢も関係してくる。なぜなら、ほかの章でも書いているが、猫背になると、腰が落ち、中腰のまま走る姿勢が多くなってくる、そして、その姿勢のまま方向転換をするので、後ろ重心で方向転換をしようとする選手が多い。

そうすると十分に股関節が使えず膝のねじりで、方向転換をしようとしてくる。そもそも、膝とは曲げ伸ばしの関節である。

それがねじられてはたまらないというものである。

また、Knee-toeout と言って、膝は正面向いているのに、足の先は外に向いているという、女子に多い動かし方が問題となってくる。

何人か、前十字靭帯を切った選手を見てきたが、間違いなくこの形の選手は多い、そして、もっと言えば、足の指が使えない、股関節が固い、数えだすときりがないのだが、しかし、足指問題から始まって、姿勢の問題、股関節のストレッチを必ず取り入れる。

呼吸をさせる、体側のストレッチ、歩き方、切り返しの足の使い方、そういう地味な運動を加えていくと、復帰した時の運動能力は驚くほど上がってくる。

先日、見ていた選手は、私たちは、まだ、試合には出さないでくれと思う選手(仕上がり60%程度)の選手が、そのチームで一番得点を挙げた。

何が問題であるというと、運動経験のなさの中でスキルだけを教えていても子ども達の身体はうまく機能しないところがあるということを声を大にして言いたい。

今後、夢現ではそんな問題もどんどん取り入れていきたいと思っている。

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