小学生の運動を教える上に置いて、大切なのは、こどもたちの個性と年齢です。どの子ども達も才能に満ち溢れていて、可能性の塊ではありますが、今までの育ってきた環境、教育などで、自分で自分にふたをしている部分が非常に多くあります。ですから、夢現ではペップトークが必要になってきます。
ここの夢現の場で、自分が何をやっても(ほかの選手に迷惑をかけなければ)叱られないということが分かれば、子ども達は安心して伸びていきます。これは心も身体も同じことが言えるのでしょう。
1年、2年、3年で人の話を聞くということを覚えてもらいます。集団の中と個別、夢現には何をしに来ているかということはこの年代から繰り返し伝えていきます。やろうとすること、失敗ができるのは勇気のあるものだけ 失敗はミスではない。うまくできるための準備段階。そんな言葉で自分自身を伸ばすということを楽しんでもらいます。
そして、運動の楽しさというものも年代によって変わってきます。はしゃぐという楽しさから、自分の才能を伸ばす、できることを楽しむようになってきます。言葉と運動を使っていく事で意識レベルがすべて変わってくるのです。
子ども達は、3年から4年にかけて変わってきます。よくギャングエイジといったものです。友達付き合いが最高におもしろくなり、徒党を組んでいたずらをします。(彼らはいたずらだとは思っていないでしょうが)これが面白いと思えば端からやっていきます。
時には、体育館の屋根と壁の境目へのボールを入れる競争(ボールは取れなくなります)がとんでもなく高いところなので、ボールを投げる力とコントロール力が必要になります。この遊びのおかげで、ボールが数個なくなってしまいましたが、このようにして自分のできることを試してみるのがこの年代です。頭ごなしにしかりつけることはしない。
とこんな形で子ども達に接していくと。先の事を考えたり、どうすればよいかということを覚えていきます。
3,4年生の間に子どもから少年に代わってくる感覚でしょうか。体の動かし方ぐっと伸びてくるのも、そしてまじめにやるを嫌がるのもこの年代です。
夢現の中では、3年生までが下級生として扱われ、3年生は下級生のとりまとめ役にもなります。
下級生の中のリーダー役をみんながやりたがります。彼らの中で中心になって声を出すリーダーは格好いい存在なのでしょう。3年生には全員リーダーとして中心になって声を出してもらいます。そして自分がリーダーになったとき、ほかの子ども達がいうことを聞いてくれないと困るという体験もしてもらいます。
こういう縦の子ども達の関係性、これも夢現の魅力の一つだと自負しています。