姿勢と身体の使い方

身体の基礎と基本 第1章 使わなければ退化する

連載物となっています。前章はこちら↓

身体の基礎と基本 前章

昨年から、今年にかけてセミナー開催を2度計画しましたが、2度とも流れてしまいました。まだまだめげずに頑張って計画していきたいと思います。 さて、今回の話は基礎と基本の話です。このセミナーの講師をお願い ...

続きを見る

私たちの身体の機能は使わなければ退化する。こんなことわかっていることなのに、どうしてそれをまず教えないのでしょうか。

これは、小さいころから年をとっても同じです。そして、現代では脳科学などの発達により、歳をとっていても脳の発達も見れるし、筋肉の発達も見れるといわれます。

脳の発達

流動性知能と結晶性知能について

流動性知能

新しいものを学習したり覚えたりするような、経験の影響を受けることが少ない、むしろ生まれながらもっている能力に左右される知能をいいます。この能力は30歳代にピークに達したあと60歳ごろまでは維持されます。そしてそれ以降は急速に低下していきます。このように流動性知能が老年期以降低下することは、加齢に伴う脳機能変化と関連したもので、いわば正常な老化性変化と思われます。

結晶性知能

一般的知識や判断力、理解力などで過去に習得した知識や経験をもとにして日常生活の状況に対処する能力です。この能力は、60歳ごろまで徐々に上昇し、その後は緩やかに低下していきます。しかし、結晶性知能は、70歳、80歳になればなだらかに低下するもののそのレベルは20歳代に近い能力が維待されています。このことは高齢になっても何かを学び習得することが十分可能であることを示しています。

そしてなにより、私たちはこういう風に目に見えるものなら信じるという傾向がとても高いのです。でも、私は、自分を信じる。老化も当然しては来ていますが、脳の方はと言えば、まだ上昇中と言っていいかもしれません。

私たちの能力は、目に見えていない部分が95%以上と言われています。その使い方が分からないから、でもこれを開花させようといろんなことにトライすることで、たとえ開花しなくても、愉しい人生が送れるのではないでしょうか。

できなくなることの楽しさ。そう、できていたのができなくなるこれはつらいことでしょうか?考え方一つで、もう一度トライができるとすれば、人生、まだまだという気分になりませんか?

そう、人間には感情があり、この感情によって脳の作用も大きく違ってくるわけですから、まずは楽しむということを念頭に置いて、脳の機能を最大限に使っていくということが大切だと思います。

(これに関してはコラムに書きます ※)

筋肉についての話

筋肉は120歳まで進化できる。こんな記事を読んだのはいつの頃でしょうか。そこまでいかなくとも80代での筋力アップのエビデンスは多く出されており、かの有名な三浦雄一郎さんは、100歳でエベレスト登山を目指すほど、身体には未知の領域がまだまだ隠されているということです。

89歳のトレーナー瀧島未香さん。この方は65歳からトレーニングを始めて筋肉のついた美しいプロポーションを保っているということは、今後の私たちの希望になりますね。

ただ、現代の子ども達を見ると、正しい筋肉の動かし方ができていないということになります。これが身体の基礎をわかっていかなければならないということになってきます。

私自身、自分の身体を作らなければならない年齢に差し掛かっているので、姿勢の崩れが筋肉の動きに左右するということは実感をもって分かってきています。

現代社会のAIに頼り切った生活をしていると、正しい筋肉が反応せずに代償運動というものを起こしてしまい、それがけがにつながっていくということは今まで経験の中でも非常に多いことです。

第2章では今までわかったそんなことをお知らせしていこうと思います。

-姿勢と身体の使い方

© 2024 夢現