趾を使わないで歩く=ペタペタ歩き
先日、うちの選手で足が痛いというので、足を見た時、これはいかんともう一度考え直さなければならないことに気づかされた。
夢現では常々、足裏の筋力に着目していて、運動前には、指歩き、雑巾のひっぱりあい、鉛筆つかみ、おじゃみなげ、おはじき拾いなどなどのプログラムを用いていたが、これでは十分でなかったようだ。
かかとから着地し、趾までしっかりと体重を移動させる。
そう、歩き方にまで注目をしていなかったからであろうか?
そして今回はビーチサンダルを利用してみると、体育館を3往復(バスケットのコート)をするだけで、足の痛い子どもの続出。
あらら、今まで指に体重が乗っていなかったんだ。膝の伸び切らない子ども達、そこからハムストリングが使えない子どもがふえているのはわかったが、では、趾が使えればハムは伸び切るのだろうか。
これは高齢者の歩き方に似ている。そう実際子ども達が使えていない筋肉とは体の退化した高齢者に似ている。高齢者にやっている運動を子どもたちに持っていくと、できないと言う運動も多くある。
これは進化なのか退化なのかの議論を先日、友人と交わしたところであるが、だが、高齢者は動かなくなってくるのだが、子ども達は動かせられるのである。動かし方を覚えれば、それを運動の中に組み込んでいくプログラムをどんどん開発をしていかなければならないという使命にかられた。
そして趾まで体重が乗らない歩き方をすると身体の横ブレから、O脚になる可能性はどんどん増えていく。子ども達を歩かせると横ブレをする子ども達が多かったのはここか。当然、体幹感覚も養われていない、そのために重心の移動ができずに足指が使えないということもあるだろう。
今は原因論を論じている場合でなく、子ども達の趾をいかに守っていくかで運動能力、または日常生活を守っていくかを考えていかなければならない。
まず趾の問題、こんなものがあるんだということを保護者の方にも知ってもらおうと思う。