先日久高島に行ってきました。久高島は、神様の島と呼ばれるほど、神聖な島で、琉球開闢(かいびゃく)の祖アマミキヨが天から舞い降りてきて、ここから国づくりを始めたという琉球の聖地。今も島の人々によって神事が行われ、平和への祈りと感謝が捧げられています。
島の人たちの心はおおらかで優しく、私が泊めていただいた「ちばい小」オーナーの順子さんは働き者、学校の用務員さんをしながら、朝から晩まで働いている。そして暖かく、料理上手。
いろんな話をたくさんしてきた。島のこと、日本のこと、ドラマの話、畑の話、子供の話、何よりも、順子さんは、人のことを悪く言わない。まず受け取ってもらえる。だから島のおばあたちが順番に話をしに来る
ペップトークと一緒じゃん。
だから、3歳児も「順子さん」と話しをする。
なんか、私はペップトークの理論や、どうやって伝えよう。どんな画像を使おうってスキルのことばかり考えていたが(それでいて大したことがないのだが)
あんたはそんなに素晴らしいんだよ。そんなに素晴らしい才能を神様からいただいているんだよ。それを信じなさい。って、昔から言われていることを、わかりやすく現代文に変えたのがペップトークなんだなって、なんか心の底からわかったような気がする。
若い女性はパワースポットに凝っていて、たくさんの方が訪れます。それはそれで素晴らしいことなのですが、大切なものを守るということを本当に私たちはわかっているでしょうか?
神聖なる場所、私たちがその見えないものを守っていかないとそこは神聖ではなくなるのです。昔は罰当たり、天罰、そうやって子供たちがいたずらをするのを防ぎました。でも今の大人たちはどうでしょう。
神聖な場所に入って写真を撮り、それをブログにアップする。人の家や、神様の領域に土足で入り込んで、写真を撮っているのと同じことってわかっているのでしょうか。
目に見えないものを大事にするとは、そこの文化を、現地の考え方を尊重し、そこに寄り添っていく。
そういうことが分かるのがペップトークの心をわかることと一緒だと感じた旅でした。